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2008年7月

フォーナインズ S-610T入荷

フォーナインズ
07250018 S-610T c1.c8.c9.c15の4色が入荷致しました。
2005年に発表されたモデルながら、根強い人気を保っています。オーバルシェイプは基本中の基本ではありますが、バランスが大切で、下手にギミックを作ると途端におかしくなるセンシティブな形ですね。

フォーナインズの三瓶さんはこのオーバルシェイプが得意で、
非常に上手い(私が言うのも変ですが^^;)。
成城本社で本人にもそのあたりを指摘したことがあります。

歴代のメタルオーバルの名作では思い出すだけでS-50TやS-512T、R-01TにS-210T、S-581TとS-525、そして超名番S-245Tなど枚挙にいとまがありません。

以前は新作発表時には毎回必ずオーバル系がありました。

S-610Tはレディースを意識したカラーリングで思わず手に取りたくなるような感じ。ブリッジが谷型で、オーバルにありがちな甘ったるい雰囲気にはなりません。上手い取り合わせです。

http://homepage1.nifty.com/eyeland/9999/stocklist.htm

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度数とレンズ種は同じで

前眼鏡が何の変哲もない度数で、
RS-5.75
LS-6.25 PD66(常用)

もともとのフレームを(1)としましょう。

0724005207240048(1)

     

度数とレンズ種は同じで良いので、それを(2)の
フレームに入れたとします。

07240051 07240047_2 (2)

      

加工に誤差はなく、完全にコピーして、
フィッティングにおいても、レンズと目の距離(頂間距離)
を同じぐらいにしたとします。

なのに、何かが違う。装用感覚が違うような気がする。
さて何が違うのでしょう?

(1)は前傾角(傾斜角)が5度、
(2)のそれは、15度。

他に「そり角(顔面カーブ)」は(1)がほぼ0度で
(2)は片眼3度。

眼鏡のプロの方はこれでピンと来られたと思います。

これで違いは分かりました。そこでこれらが違うと、
どのような変化が現れているのか、「この差なら慣れる」
または「手を加えてみよう」という次の手の材料として
量を知っておくと分かりやすいです。

まず(1)の水平視線における実装度数を知ることから
始めなくてはいけません。しかし単純に
RS-5.75
LS-6.25
ではいけません。これは視線がレンズの光軸と一致した時に限られる値で、実際上はそこを通して見ていることは希であり、むしろ光軸外に視線が通っている事の方が多いのです。フレームがいくらかの前傾角やそり角を持てば、水平視線はすでに光軸外となるわけです。(水平視線を基準とするのは、比較には何らかの基準が必要だからです。また水平視線は後側頂点を通ることを基準とします。)

では水平視線の実装度数とは?
RS-5.75
LS-6.25 
にそれぞれ前傾角とそり角を与えなくてはいけません。
そうすると(1)は前傾角5度
RS-5.765C-0.043AX180
LS-6.266C-0.047AX180 そり角は0なのでこれが水平視線にした時の実装度数。

(2)では前傾角15度
RS-5.878C-0.386AX180
LS-6.39 C-0.418AX180
さらにそり角3度を与えます。
RS-5.889C-0.381AX178
LS-6.413C-0.401AX2

つまり「何かが違う」「装用感覚が違うような気がする」というのは
(1)
RS-5.765C-0.043AX180
LS-6.266C-0.047AX180 と
(2)
RS-5.889C-0.381AX178
LS-6.413C-0.401AX2
という角度で起こる度数変化による違和感だったのです。(AXは近似、小数点以下は3位までを表記)

しかし、意外と大きい差ですね。

対応としては、前傾角・そり角の修正・調整になります。しかしこれら角度を調整出来ないフレームも実際に存在します。

・・・やはりフィッティングというカスタマイズ作業、フレームのフィッティング対応度・融通性は、見え方を含めた装用感に関する最重要課題の1つであることは間違いないわけです。(ただし、このケースは光学的要素のしかも1~2つのパートにしか過ぎません)

もっと深いカーブはより大きい度数変化を呼びます。今回の例より遙かに深い中途半端なそり角(顔面カーブ)をつけたフレーム製作を続けているメーカーがあり(サングラスではなくメガネフレーム)、それはこの手の光学的要素に疎い事を示しています。フレームは光学レンズが入る事を前提とした「機能商品」であることが分からない人もデザイナーの中には含まれています。意気込んで独自性を持つ奇抜なデザインに仕上げたけれど、度数がおかしくなってしまうというのでは、機能商品デザイナー(非芸術家)としてありふれた伝統的なデザインには一歩も二歩も及ばなかったという事になります。

単にカッコイイからという理由では済まされないのがそり角・前傾角です。取扱店としてはしっかり吟味しておかないと、あとで自分たちが大変なのです。(^^;

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影郎フェロモン3色入荷

影郎DWのPHEROMONE新色00(黒)を含む3色が入荷致しました。

レディースを意識しながら、面心間距離(FPD)が72mmで
Phero00内側レンズ間距離(≒ブリッジ長)が20mmという
影郎氏ならではのサイズ割り。

離れ目系の方にマッチング性が高く、小顔効果があります。

http://homepage1.nifty.com/eyeland/kagero/

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999.9 S-811Tリピート入荷

05300003フォーナインズ新作S-811Tの販売済みでしばらく在庫切れになっていた色目のリピート入荷が本日(7/18)ありました。発表当初、特に好評だったカラーに関してはさらに複数在庫に致しました。

http://homepage1.nifty.com/eyeland/9999/stocklist.htm

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AO社フォロプターをゲット(^_^

07150040またターレット式測定器が増えました ^ -^)/。
もはやコレクターという感じでしょうか。
ある方に動作品をお譲り頂きました。

今回のゲットは憧れのアメリカンオプティカル社フォロプター (AO.phoroptor)です。これが今の電動式を含めたテスターの祖でもあります。またこの型そっくりのライセンスモデルも多数存在します。日本のビジョンテスターと比べるとやや小ぶりになります。アメリカ人は顔が小さいからでしょうか(関係ないですね)。

07170045

特徴はS面がサイドダイヤル式の切り換えで他覚(スキア)で操作しやすいよう設計されています。

▲左がTOPCON VT-SE右がAO.phoroptor

あとは開口部の表裏にカバーレンズがありませんので、
レンズが拭きやすい反面、ほこりも入るので、保管は難しいです。

実務に使うことは多分ありませんが、眺めているだけで十分です。

07150041 07150042 07150043

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999.9 2008新作情報

フォーナインズ新作入荷のお知らせです。
本日の入荷で、ほぼすべてが出揃いました。

このうち数型は複数発注しておりましたので、ごく一部に販売済み欠品も少しありますが充実しております。なお入荷品は全て収納し店頭展示しておりません。ご高覧ご希望の際は、一声お掛け下さい。在庫に関しては自店ストックリストをご覧下さい。

http://homepage1.nifty.com/eyeland/9999/stocklist.htm

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装用感優先でいきましょう(^-^

Visiontester 事例 2008.06.XX
35歳 会社員 男性

直近の健康診断で装用視力0.8
ぐらいだとの評価で来店。その他の診断は特に何も無しとのこと。
奥行き感の希薄。ダブリ感はあるが、それで普通と感じていた。
お聞きすると、PC作業など近見では左眼をつむり右単眼視をしている時が多い。

前眼鏡(常用)
R(1.0)S-3.75C-1.00AX180 BV=1.0P
L(0.9)S-4.25C-1.00AX170  OCD=64.5
装用視力は0.8ではなかった。レンズに熱劣化クラック有

<<屈折>>
R(1.2)S-4.25C-1.00AX180 dominant
L(1.2)S-3.75C-1.00AX175 PD64

<<両眼視機能測定>>(垂直はコ字)
遠見  12BI L2.5DN
近見  14BI L2.5DN
AC/A 5.6
RGラグR0.75 L1.00

垂直斜位補正無しでの融像幅
遠見虚性x/13.5/12
    実性x/-4/-5
近見虚性x/16/14
    実性x/-3/-4

垂直斜位L2.5DN補正での融像幅
遠見虚性x/15/14
    実性x/1/-2
近見虚性x/16/15
    実性x/2/-3 *その他の記述略

A/B

equipment:TEST-FRAME547simple-LO
               VISIONTESTER-D改(KAI)
             ツインチャート
        チャートプロジェクターCP-30
        オリジナル近用チャート

垂直補正により水平が大幅に改善されるケースは多いのですが、今回の場合少しは喚起されるがそれほど望めず。これを水平Pによって融像圏へ誘導することに。垂直L2.5DN補正の水平融像幅を基本としてシェアード式で7.7Binが出る。R1.00U.L1.5DN 7.5inを試すが立ち歩き装用感と近見も紙面の浮遊感があり劣悪(予想通り)。

そこで実性側限界点の2.0inまでを下限として、
遠近共に複視感が止まる最も+よりを狙う。
その値は3.0inでした。

装用感を確かめ仕上げ度数は
R(1.2)S-4.00C-1.00AX180 2.0Base40゚
L(1.2))S-3.75C-1.00AX175  2.0Base220゚BV=1.2
PD64

立体感もあり近見も複視感は無いとのことですが、
装用感を優先した弱い補正値による妥協案なので、
時々水平系のダブリが出ることをご案内する。
ツーペンシルによる輻輳力の強化も。

メリットとしてはアダプテーションを最小限に出来ること
と、違和感を少なくしながら、これまでにない奥行き感・
ステレオ感を期待出来る眼鏡になるところです。

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